今まで日本ではほとんどが菩提寺にお墓を建ててそこで先祖代々の供養をしてきましたが、近年はお墓の形も変わってきました。地方の実家から離れて暮らす家族にとって、遠方への墓参りは容易ではありません。それよりも住んでいる家の近くの公園墓地のようなところにお墓を立て直した方が良いと考える家庭が多くなり、地方のお寺から自宅近くのきれいな墓地にお墓を引越するケースも増えてきています。

それに伴い、新しく墓を建ててもらえるような墓地に整備したり新設したりする寺院も多くなってきています。
愛知県でも新規オープンした寺院墓地があるのですが、どのような墓地なのでしょうか。

新規オープンする墓地に必要な条件やメリット

近年新しく造られる墓地は、誰もが気軽にピクニック気分で遊びに来られるようなきれいな公園墓地や、暑さ寒さ、天気を気にせずに参拝できる屋内墓地などが人気です。また駅からのアクセスが良く、駅から遠くてもシャトルバスが頻繁に走っているような場所なら、いつでもだれでも気軽に行けます。宗派を問わずお墓を作ることができるのも、新しい形の墓地のメリットです。

さらに永代供養付きの墓地であれば、万一継承者がいなくなったとしても寺院に任せることができるので、希望をする人が多いです。そして樹木葬ができたり、ペットと一緒に入ることができるようなお墓を望む人も多いので、そのようなお墓を作りたい人のために樹木葬やペットのお墓が作れることは、現代のお墓事情の一つといえます。

従来のように菩提寺にお墓がある場合は、墓地を借りている土地代や管理料が必要で、そのうえ命日や盆、彼岸の際には菩提寺の僧侶にお願いして拝んでもらう必要がありますが、公園墓地ならそのような行事も任意に行うことができるので、かかる費用面でも従来ほどかからなくて済むようになります。

愛知県で新規オープンの寺内墓地「はなえみ墓地」

愛知県内には矢田石材店が提供する「はなえみ墓地」という寺院墓地があり、小牧や碧南市、刈谷市や名古屋市など8か所に寺院墓地ができていていて、さらに豊橋と岡崎など3か所で2021年秋にオープンの予定です。はなえみとは「花笑み」のことで、花のように美しいという意味の大和言葉です。和形と洋型、板型の3種類のお墓の種類から好きな形を選ぶことができ、花や木々で彩り満載の明るいガーデニング墓地のため、お参りに来る方たちも祀られている方たちも気持ちよく過ごすことができることが特長です。

料金設定もわかりやすく、各はなえみ墓地は寺院墓地なので、お寺がお墓を管理してくれるので安心です。年に2回供養が行われ、墓守がいなくなれば永代供養を委託することも可能です。継承者がいない方や実家のお墓にはなかなか行けない方、墓守や手入れの方法がわからない方もおすすめの寺内公園墓地です。愛知県各地にある「はなえみ墓地」は、駅や主要道路の近くにあるのでアクセスも便利で駐車場も完備されていて行きやすくなっています。

愛知県で新規オープンの寺内墓地「大須陵苑」

地下鉄名城線と鶴舞線の「上前津駅」から徒歩3分の都心に、興安寺大須陵苑塔屋内墓地ができました。お墓は一式82万円からで、費用の中には永代使用料と永代供養料、黒みかげ石墓碑代とご遺骨収蔵厨子代、それに参拝カード2枚分の料金も含まれています。参拝カードとは、個人専用のICカードで参拝口でかざすだけでかざすだけで参拝できるカードです。礼拝堂は高級感があふれ荘厳で静寂な中にあり、墓石は黒御影石を使っていて外の墓地を超える重量感があります。

生花やお香なども用意されているので、何も持たずに参拝できることも魅力的です。また屋内はバリアフリー設計なので、車いすやベビーカーでも気軽に入れます。館内では葬儀や法要、会食もできるオールインワンなので、葬儀から納骨まですべて依頼することができ、常駐している供養の専門家であるコンシェルジュに様々なサポートをしてもらうことも可能です。1年365日朝の10時から夕方6時までなら、いつでも墓参りができます。

愛知県で新規オープンの寺内墓地「無上殿」

名古屋市名東区の瑞光寺に寺院内の完全個室型納骨堂が誕生しました。宗旨宗派を問わず永代供養の設備もあり、名東区で初の庭園式納骨堂です。納骨堂は平屋建てで東と西に2つの庭があり、四季折々の美しい景色を眺めながら心安らぐひと時を過ごすことができます。参拝堂は広々とした完全個室なので、周囲を気にせず家族でゆっくりと過ごせ、冷暖房も完備なので天候に関係なく快適です。

エントランスの前に車を止めることができるので、雨の日でもぬれずに車から館内に移動できます。駐車場からも館内までは完全バリアフリーなので、車いすやベビーカーでも移動がスムーズです。ICカードはトヨタL&F製の自動搬送システムを取り入れ、受付から参拝までもスムーズに行けます。

料金プランも明瞭で、永代使用料と永代供養代などすべてを含んだ料金で、基本プランと合同厨子プランの2つから選べます。生前申し込みについても墓じまいや引っ越しについても、わからないことは終活カウンセラーやお墓ディレクターがしっかりサポートしてくれ、後継者のいない一人の方でも安心してお任せすることができます。

まとめ

近年は都会の寺院で、永代供養や公園墓地、屋内墓地を併設するところが増えてきています。遠方の実家の墓にはなかなか行けなくても、自宅近くの近代的な墓地なら行く機会も多くなり、お墓を放置しておくこともなくなります。さらに墓地や供養に詳しい専門家が常駐してくれる墓地も多いので、何も知らなくても安心して相談に行くこともできます。

そしてかつては故人のためにお墓を建てて参拝をしていましたが、近年は自分が亡くなった後に入りたい墓地を自分で決めることも多くなってきました。新しい寺内墓地が次々とできてきますが、自分のためにいろいろなところ見学してみるのもおすすめといえます。

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